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ウォーキングの記録
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旧東海道

2012年9月15日に旧東海道を大津から京都まで歩いてみました。家を9時頃に出発し、地下鉄から直通の京阪京津線で浜大津には9時30分くらいに着きました。浜大津のあたりは何処を旧東海道が通っていたか わかりませんが、とにかく国道1号線を目指して歩き始めました。この道は国道161号線で、琵琶湖の西側を通り若狭湾に面した敦賀まで行く道です。

浜大津から出発してしばらくは上り坂が続きます。この道は京阪京津線が路面電車として走っている道です。歩き出してすぐのところでアーケードの通りと交差します。浜大津の繁華街でしょうか?25才まで京都 にすんでましたが、浜大津を歩くのは初めてですが中央一丁目とか京町一丁目とかの地名がありますので、きっと繁華街なのでしょう。ただ、琵琶湖の近く、東側に西友などができていますので、他の街と同様に中心街は寂れた感じはします。

しばらく行くと、JR東海道線の上を通り、国道1号線と合流します。旧道はなく、車の往来が激しい場所です。位置に沿った京阪電車京津線、地下(トンネル)のJR線、新幹線、高架の名神高速も走っており、交通の要所です。この辺りが交通遮断になると、京都から東に出るのは大変です(道はあることはあるのですが・・・)。1号線の486キロポストがありました。以前に勤めていた横浜の戸塚を通っていた道がここまでつながっています。

交通量の激しい道を少し歩くと上り坂になり、逢阪の関があります。「これやこの」で始まる百人一首の句が知られています。小さい頃、正月などに家族で百人一首をしたのですが、この句は私のお気に入りの句でした。他の人に取られないようにこの句に集中していました。逢阪山のあたりには少し旧道が残っています。そこには鰻屋と「これやこの」の作者である蝉丸を祭った蝉丸神社がありました。蝉丸神社は大津からこの辺りにいくつかあります。どのような関係かは分かりませんが。

旧道の部分は少しだけですぐに国道1号線にでます。1号線に出るあたりに歩道橋があり「旧東海道を歩く人はこちら」という看板がありました。ここから暫くは、国道1号線、京阪京津線、名神高速が並んで走っています。直ぐのところに月心寺がありました。ここは江戸時代には走井餅の茶屋があったところ(走井餅は今は京都と大阪の中間にある八幡に店があります)。広重の「東海道五十三次」にも描かれています。今は殺風景な国道沿いになってしまいました。茶屋が場所を変えたのも納得がいきます。

月心寺から5分ほどで追分です。追分からは旧道を歩くことができます。また、大津と京都市山科区の境界に位置しています。旧道は国道1号線と名神高速に挟まれてはいますが、静かでいい感じのところです。1号線も名神もよく通りますが、ここにこんな場所があったとは知りませんでした。再び1号線を歩道橋で渡ると山科区四ノ宮です。この道は旧三条通でもあり、ところどころに旧道の面影も残っています。四宮駅、山科駅を過ぎると御陵近くでまた1号線(三条通)に合流します。御陵は「みささぎ」と読み、天智天皇陵があるところです。

天智天皇陵の前あたりで狭い道を左に入ります。ここから京都三条まで1997年までは京阪電車京津線が国道1号(三条通)と並行して走っていました。今は地下鉄の乗り入れています。旧道は日ノ岡を通ります。すごく狭い道で何処かの家の裏道といった感じ、東海道という雰囲気はありません。でも、昔は宿場以外はこんな道だったのでしょう。20分くらいで再び国道1号線(三条通)に合流します。

ここで京都あたりの国道1号線について少し説明します。大津から追分までは国道1号線は1本です。追分で京都の三条にでる道と五条に出る道にわかれます。三条に出る道は三条通で旧1号線、旧東海道に沿った道です。また、旧東海道は旧三条通です。また、五条に出る道は現在の国道1号線で、清水寺の近くを通り、堀川通りで南に折れて大阪に向かいます。

三条通に出て蹴上に下って行くところに「九条山」という地名があります。三条通近くのこの場所がなぜ九条なのかよく分かりません。ちなみに名高い九条葱の産地はこの辺りではなく、もっと南の九条あたりです。

蹴上げには浄水場や疎水があります。南禅寺も近くです。また、旧都ホテルがあります。以前は京都で一番ステータスの高いホテルでしたが、2002年にウエスティン都ホテルになりました。都ホテルと肩を並べるホテルだった河原町御池の京都ホテルも資本提携して京都ホテルオークラになりました。ホテル経営もなかなか大変なのでしょう。

蹴上を過ぎるとこれまで北西に向かっていた三条通が本来の東西の通りになります。ここまでくると東海道終点の三条大橋もすぐです。三条大橋の少し手前に古川町商店街の入り口があります。京都にいくつかある地元民向けの商店街です。錦があまりに有名になり観光客だらけになってしまいましたが、ここには地元の人々が集まっています。すぐ横に観光客が集まる白川が流れており、テレビドラマでもよくでてきますが(この商店街での一場面が毎回必ず入っている連続ドラマがあります)、商店街には観光客は少ないようです。

古川町商店街をすぎるとすぐに三条大橋につきました。全行程15km、3時間半くらいかかりました。このあと、尾張屋(蕎麦屋)で蕎麦とビールで疲れをとり、大丸地下で夕飯の総菜を買って帰りました。家でもビールを飲み、本日の消費カロリーの帳尻を合わせたのは云うまでもありません。